尾張開拓の祖として大縣大神を祀る二ノ宮の大縣神社。
尾張開拓の祖と言われるルーツは、真清田神社のご祭神天火明命とは違うルーツ。。。
今回どこまで尾張国に関して掘り下げることができるか、楽しみ!
そして、
大縣神社では山々に囲まれた空気につつまれ
熱田神宮では樹々に囲まれた空気につつまれる
と、行かれた人はその違いを感じることができるほどのエネルギーです。
是非皆様も、ご体感してみてください。
と言っても本宮山(尾張)は標高293mですけどね。
大縣神社
鎮座地:愛知県犬山市字宮山3番地
創 建:紀元前3年
ご祭神:大縣大神
もともは本宮山の頂に鎮座していましたが、11代垂仁天皇治世27年に現在の地に御遷座された。
現在の社殿は、尾張2代藩主徳川光友(1661年)に再興された建物で、特に本殿は「三棟造」・「大縣造」と言われ昭和56年6月5日国の重要文化財の指定を受けている。
大縣造とは、正之御殿、渡殿、内院が複合した造りです。
尾張一之宮は真清田神社
尾張二ノ宮は大縣神社
尾張三ノ宮は熱田神宮です。
ご祭神
大縣神社のご祭神は、大縣大神(尾張国開拓の祖神)である。
尾張国開拓の祖神は?
当然でてくる疑問です!
公式ホームページでもはっきりとした名前はでず、大縣大神である。尾張国開拓の祖神である。とだけ
大縣大神として名が挙がる神々は?
①国狭槌尊 ②天津彦根命 ③少彦名命 ④大荒田命(日本武尊の三世孫で迩波縣君の祖) ⑤武恵賀前命(神八井耳命の孫で迩波縣君の祖) -wikipediaより-
それぞれ見ていきます。
①国狭槌尊
天地開闢の時に登場する神で、神世七代の1柱。
伊邪那岐・伊邪那美より前に生まれた神様なのですが、なぜ国狭槌尊の名前がこの地で挙がるのか不明。
国生みという事であれば、イザナギ・イザナミであり天地開闢であれば天之御中主神である。
日本書紀では、国常立尊の次に登場した国狭槌尊という事ぐらいで他に登場しない。
古事記では登場しない。
② 天津彦根命
別名:天津日子根命
天照大御神と須佐之男命の誓約によって生まれた3番目の男神。
尾張一之宮の真清田神社ご祭神は天火明命ですから繋がりはありますが、天津日子根命の後裔の多くは近畿地方や関東地方の氏族が多い。
尾張国府はもともと稲沢市あたりだと言われていますので、大縣神社の犬山市とは少し離れている。
③少彦名命
古事記では神産巣日神の子として
日本書紀では高皇産霊神の子として
新撰姓氏録では天湯川桁命の子として登場する。
天湯川桁命は河内・和泉国の鳥取氏の祖先と記述有
大国主命と協力し国造りをした神様として、古事記・日本書紀には書かれている。
国造りの神、農業神、薬神の神と言われている。
温泉の神としても豊田市の猿投温泉近く、猿投神社の末社として廣澤神社のご祭神である。
このことから、大きく見れば少彦名命をご祭神としても違和感はない。
④大荒田命(日本武尊の三世孫で迩波縣君の祖)
大荒田命に関連する系図です。
大荒田命の娘:玉姫と、日本武尊の妻:宮簀媛の兄:建稲種命は夫婦関係である。
上記記述を前提で言えば、日本武尊の3世孫と言うことは可能性が低い。
ただ尾張丹羽氏の祖としては祀られていることから大荒田命がご祭神でも問題はない。
下記⑤にて丹羽氏の系図についてもふれます。
⑤武恵賀前命(神八井耳命の孫で迩波縣君の祖)
武恵賀前命の系図です。
神八井耳命は神武天皇の皇子であり、弟は2代綏靖天皇である。後裔に多氏や丹羽氏がいる。
後裔にあたるのが武恵賀前命であり、崇神天皇期にこの地(尾張国)へ訪れている可能性が高い。
実際に愛知県丹羽郡扶桑町には、神八井耳命をご祭神とした前利神社があり、前刀連(丹羽臣)が祀ったと伝えれている。
愛知県一宮市にある爾波神社や、同市の大(多)神社も神八井耳命をご祭神としている。
彦坐王もこの地に訪れている。
岐阜県岐阜市に、ご祭神彦坐王として伊波乃西神社があり、隣接して彦坐王のお墓があり、宮内庁管理地として保護されるている場所です。
彦坐王の後裔が尾張国の祖:乎止与命であり、子の建稲種命の奥さんが、大荒田命の子の玉姫である。と私は思う。
このことから武恵賀前命がご祭神であっても問題ないが神八井耳命をご祭神もしくは相殿にしてもおかしくはない。
それぞれに関して要点のみ明記しましたが、尾張国開拓の祖として後日まとめるとします。
みどころ
【参道】
真っすぐに姫之宮まで歩く参道は圧巻!
鳥居をくぐり、右手の手水舎で清め、御神池を望み、色づくモミジを楽しみながら参道を歩きます。
しばらくすると拝殿が左手に見えますので、ご参拝しましょう。
駐車場は、鳥居の左手方向にスペースがありますよ
参拝後そのまま参道を歩き、次のみどころ姫之宮です。
【姫之宮】
姫之宮のご祭神は、玉姫命です。
大荒田命の娘であり、建稲種命の奥さんでもあります。
安産・子授け・婦人病 特に縁結びの神様として信仰があります。
拝殿横に社があり、中に開運招福ミニ鳥居がありますので
参拝時には、是非チャレンジしてみてください。
ミニサイズなので、特に女性におすすめ!
【むすひ池】
古来より女性の守護神として称えられ、安産・子授け・婦人病 特に縁結びの神様として篤い信仰があり、本殿裏手には、良縁成就のむすひ池があります。
日本最古の書物「古事記」の冒頭は、「天地の初発の時、高天原に生りませる神の名は、天之御中主、次に高御産巣日神、次に神産巣日神。此の三柱の神は、並独神成り坐して、身を隠したまひき」と云う文章から始まっております。この天地開闢の最初に成った三柱の神は、造化三神と称えられ、世界(宇宙)の全ての源である むすひ(むすび)の神様です。
(大縣神社公式ホームページより抜粋)
【大黒恵比寿神社】
大国主神・事代主神を祀り、正月3日の初ゑびす祭は、県下三大ゑびすの一つに数えられております。
縁結び・商売繁盛!!
よろしくお願いいたします。
【梅園】
紅白340本のしだれ梅が咲き誇る2月中旬から3月にかけ『梅まつり』が開催されます。
残念ながら、2021年はコロナウィルスの影響により中止
私は11月の参拝ですので見ることはできませんが、来年は開園されると良いですよね。
【本宮社】
尾張本宮山頂上に祀られている、大縣神社荒魂への鳥居。
実は反対から戻ってきたので、ここから入っていないのですが、神様ごめんなさい。
姫之宮奥宮への鳥居もこの先にあり、途中立入禁止マークがあったので行けなかった、残念!
(でも車両禁止なだけで、徒歩で行けると、後で知りました。)
次回、大縣神社と姫之宮、双方の奥宮へ行きたいと思います。
【姫石】
女性器が祀らています。
毎年3月に大縣神社で豊年祭が開かれます、別名:姫の宮まつり/おそそまつりとも呼ばれ、奇祭としても有名な祭りです。
それとともに有名なのが、小牧市にある田縣神社です。
こちらは男性器が祀れている神社ですが、実は歴史ある神社になります。
【四季桜の杜】
本宮社の鳥居を過ぎると、違う雰囲気かなと思います。
天気も良く、空気が澄んでいる空間は、別の場所に来た感じです。
敷地内は整備されており、子供連れの親子も散策していましたよ~
四季を感じ、自然を感じる、個人的にパワースポットという感じです。
最後に
今回初めて参拝させていただいた大縣神社、ありがとうございました。
尾張一之宮:真清田神社や三ノ宮:熱田神宮に何度か参拝したことがありましたが、大縣神社は違う雰囲気がありますね。
途中から大縣神社の鳥居を見ながら向かって走行する感じは、テンション上がりますし、あの参道は気持ちよかった。もう一度訪れたいと思わせる。
車の場合は、トラックの往来が多い道路ですので、気を付けないといけませんけど。
尾張のルーツはもう少し確認した方が良いですね、もう少し調べてみます。
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