環境省主催の「チーム新・湯治」は、温泉地活性化にむけての取り組みを行っております。
温泉好きの私も、すこしでも応援したく愛知県下温泉をご紹介したいと思います。
日本には、温泉の源泉地数2,971・源泉総数27,969ケ所あります。
(令和元年環境省データ)。
温泉のイメージがない愛知県は、数字の上では少ないですけど源泉地数35・源泉総数134ケ所あり、放射能泉や含鉄泉など単純温泉と比較しても数少ない温泉の泉質をもつ箇所があります。
今回は、愛知県の温泉の歴史を見ながら当時の状況も一緒に漫遊したいと思います。
温泉とは
温 泉
昭和23年に制定された「温泉法」により、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、摂氏25度以上とする。
または、下記表のいづれか1つの物質を有するものをいいます。
昭和23年は1948年です
終戦3年後に制定なんですね
療養泉
温泉(水蒸気その他のガスを除く。)のうち、特に治療の目的に供しうるもので、摂氏25度以上とする。
または、下記表のいづれか1つの物質を有するものをいいます。
摂氏25度
温泉採掘では、掘削作業のボーリングにより深度1000m以上可能になっています。
地熱温度は、100mごとに2~4度温度上昇すると言われ
地表温度0度と仮定するとならば、地下625m~1250mから汲み上げることになります。
世界一高い建物、ドバイ「ブルジュ・ハリファ」828m
日本一高い建物、東京スカイツリー634m
地球の地殻の厚さは、
大陸地殻は30Km~60Kmの厚さ
海洋地殻は5Km~7Kmの厚さ
分 類
①「浸透圧による分類」
温泉成分が身体に浸透しやすいかの分類です。
低調性は身体にやさしく、逆に高張性は成分の影響をうけやすい。
- 低張性 溶存物質総量8g/kg未満
- 等張性 溶存物質総量8g/kg以上10g/kg未満
- 高張性 溶存物質総量10g/kg以上
②泉温による分類
温泉が地上にゆう出したときの温度、または採取した時の温度を泉温といいます。
- 冷鉱泉 25℃未満
- 低温泉 25℃~34℃未満
- 温泉(狭義)34℃~42℃未満
- 高温泉 42℃以上
③水素イオン濃度による分類
酸性数値が高いと殺菌効果があり、皮膚病に効果がある。
中性は、肌に優しい。
アルカリ性数値が高いと、角質をとり美肌効果がある。と言われています。
- 酸性 pH3未満
- 弱酸性 pH3~6未満
- 中性 pH6~7.5未満
- 弱アルカリ性 pH7.5~8.5未満
- アルカリ性 pH8.5以上
泉 質
温泉に含まれている成分の種類とその含有量によって決められ、下記表のように10種類に分類することができます。
温泉の効果は泉質だけではありません。
健康に与える効果は、その温泉成分の作用だけでなく、様々な要因での相乗効果もたらしてくれます。
療養に与える効果は、温泉の成分分類を知ることで、特徴・目的に合わせた利用をお考えください。
療養泉には、泉質ごとの適応症あります。
適応症は、泉質に共通する「一般的適応症」と、泉質によって決められた「泉質別適応症」がありますので上記表を参考にしていただけたらと思います。
禁忌症
1回の温泉入浴または飲用でも有害事象を生ずる危険性がある病気・病態のことです。
次にしるされたことには、注意してください。
入浴時
- 発熱時など :体力消耗による免疫力低下の影響
- 活動性の結核、進行した腫瘍、衰弱した身体など:脱水などに影響
- 臓器の病気など:蒸気・水圧による影響
- 出血時:貧血などによる影響
- 泉質による皮膚への影響
飲用時
- 特定の病気によって接種許容量が違い、泉質によっても違う
愛知県の温泉地
大分県や北海道などと比較すると、温泉地数は少ない愛知県ですが、歴史をたどると古湯も存在します。
開湯伝説で多くの温泉を発見している行基は、蒲郡市の三谷温泉を発見していると言われ、新城市の湯谷温泉とならび1200~1300年の歴史がある古湯です。
行基は飛鳥時代から奈良時代に
かけて聖武天皇に庇護された仏教僧です
湯谷温泉は、ロックシンガーの忌野清志郎氏が愛した温泉地で、保養として何度も訪れたことがあるそうです。
また高度経済成長の始まりと言われる「神武景気」ごろには、愛知県の行きたい温泉地に毎回ランクインする西浦温泉が開湯され、第1次温泉ブームとともに賑わいます。
第2次温泉ブームと言われる1980年後半には、南知多温泉郷が開湯し、海水浴やレジャーなどとあわせ多くの人が来られています。
猿投温泉は、全国の温泉の中でも7%しかゆう出しない「医学の湯」といわれる天然ラドン泉です。
愛知県で唯一の国宝「犬山城」横には、平成8年開湯した犬山温泉があり、城下町と一緒に漫遊したい場所です。
最後に
愛知県民の私もまだ行ったことがない温泉が多く、古湯の湯谷温泉は恥ずかしながら存じ上げておりませんでした。
ごめんなさい。
ビジネスホテルに併設したりするスーパー銭湯に行くことが増え、温泉地よりもそちらに意識が向いていました。
今回は愛知県の温泉名/泉質でしたが、次回は個別に紹介していきたいと思います。
特に、湯谷温泉には行きますので、改めて記事書きます。
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